留学まであと35日。
最近はよく「ちゃんと準備してる?」と聞かれる。
一応のらりくらりとやってるよ。まだやることは山積みやけど。
アン王女の復讐号
まあこんなかんじで息抜きもしつつ。
ところで悩んでることがあった。
カナダ行ったら日本の本が7か月読めない。いややなー、どうしようって。電子書籍にでも頼ろうかと思ったけど、何かいややなーって。
そんな折、こんな本を読んだ。
渡部昇一『知的生活の方法』(講談社現代新書436)講談社 1976
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この本の第2章「古典をつくる」では著者の読書経験を通じて「あなたの古典」をつくることの重要性を説いている。
古典とは何度も何度も読み返されるものであり、時代が経ってもまだ読み継がれる作品のこと。
自分だけの古典をつくるには、まずおもしろかった本を片っぱしから読み直してみるとよいそうで。そのあと「また読みたい」と思えた数冊をまた読み返す。
これを繰り返すことで、自分だけの古典ができあがる。
古典をつくって何が得なのか?
渡部氏曰く、筋を知った上で徹底的に精読を続けることで読書の質が高まるらしい。
かの荻生徂徠は父の流罪が原因で、14歳から25歳を上総国で過ごした。田舎なのでろくに本もない中で徂徠は手元にあった『大学諺解』なる本を徹底的に精読し、暗記までした。そうして江戸に戻ったときには他の学者を圧倒するほどの実力をもっていたという。
そして思った。
とかく新しい本に次々手を出しがちな自分にとって、留学でろくに日本語の本を読めないということは、むしろ古典をつくる絶好の機会じゃないかと。
そこで限られた2,3冊だけを持って留学に行こうと決めた。
1冊目はもう決まっている。
遠藤周作『沈黙』(新潮文庫)新潮社 1981
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やっぱりこれは外せない。
卒論につながる可能性もあるし、何よりおもしろい。
精読は読書センスを磨くことにつながるが、そのためには「繰り返し読んでもおもしろい本」に出会うことがキーポイントとなる。
ということで、おもしろい本、繰り返し読みたい本を探そう。
これも留学準備のひとつ。
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